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60回佐賀県作業療法士会学術研修会『受講者からの声(アンケートより)』

作業療法士として知っておくべき栄養管理〜基礎知識から介入実践まで〜

  • 食事の際のシーティングは分野によってかなり差があると思った
  • 発達分野では姿勢作りをよく考えているが、逆に先行期の関わりが評価不足だと思った。
  • 栄養については栄養士の方に任せていたので反省し、これからはOT
    の立場から考えて行けるようにしたい。
  • リハビリを行う上で栄養管理をしっかりと行わないとリハビリ効果が薄くなるということを理解することができた。
  • 助金先生の講義を聞き、今まで手探りでやってきたことが間違っていなかったと思い安心した。
  • 午前の講義では代謝のことがよくわかり、食事が体にどう役立っているかよくわかった。
  • NSTの関わりを知ることができた。
  • 食事場面においてのポジショニング、先行期障害のある方に対しての対応など、基礎の部分から活用したいと思う。
  • 助金先生の講義では、もっと動画を見て見たかった。
  • 栄養について基礎から知れて勉強になった。
  • 嚥下しやすい工夫を知れてよかった。
  • 食器の置き方、体重の増減、姿勢調整、背抜き、観察・評価などのなどOTの視点が知れた。
  • よりよい食事QOLを目指せるように支援していきたい
  • NSTに参加しているが、OTとして何ができるかと悩んでいた。役割が知れてよかった。
  • リハ栄養の視点が身についた。
  • 動画が見れたのがわかりやすかった。もっと見たかった。
  • 栄養管理としての視点を持つことで患者さんに何が起こっているのかを知ることができると再確認した。
  • 血液データでAlb値やCRPばかりに囚われていた。他の栄養素の過不足に注意を払おうと思った。
  • 今後、栄養面にも取り組んでいきたい。
  • 経口摂取をするためのPEGという考え方もあるのだと知れた。
  • 全身状態に合わせた栄養士さんの視点・役割が知れてよかった。
  • NSTでのOTの役割・活動を知ることができた
  • 他職種との関わりのなかで、OTがやっていることを伝えることが、OTとしての専門的な視点を伝えることにもなるということを知れた。
  • 個人プレーではなく、みんなで知識や技術をシェアしたいと思った。
  • 試食が印象に残った。
  • ペアを作っての実施が印象に残った
  • 今まで手探りでやってきたことが間違っていなかったと思い安心した。
  • 代謝のことがよくわかり、食事が身体にどう役立っているのかわかった。

第59回佐賀県作業療法士会学術研修会『受講者からの声(アンケートより)』

「認知症初期集中支援 ~アセスメントから地域生活支援~」

  • 訪問時のアセスメント方法など
  • コミュニケーションでのアセスメント!
  • 会話の中で評価のやり方と会話の振り方、家族と本人の間に入っての橋渡し方法など事例の中から説明していただき大変参考になりました。
  • 事例を挙げてどのように関わっているのかがわかりやすかった
  • 事例や実際の書類を見られたのはリアルな現場がわかりやすかった
  • 会話の中からの問題点の見つけ方
  • 他職種と関わると意見も多くなる
  • 対象者との会話の中で評価し,アセスメントを伝える
  • つなぎ役としてOTが関わることの必要性・重要性がわかったこと
  • 今後認知症の方が多くなっていく中で地域に出ていくことは大事だと感じた
  • 初期支援の実際の事例を見ることができ,勉強になりました
  • 1人で働くのではなく,チームで動いているのでありそれぞれの見方を共有し,その人に合った生活を送ってもらうことの必要性
  • 無料でDLできる資料を教えていただきありがたかった

第58回佐賀県作業療法士会学術研修会

「急性期・回復期における生活期への関わり方と連携について~地域包括ケアシステムに関する作業療法士の役割~」

今回は、『病院から地域へ展開する作業療法の戦略』をテーマに、大田市立病院(島根県)の小林 央先生、竹田綜合病院(福島県)の椎野 良隆先生をお招きした研修会に参加させて頂いた。
小林先生は、大田市地域ケア会議の仕組みづくりの段階(H25~)から携わられており、事業企画・運営における成功体験・失敗体験を交え、事業介入のポイントをご教授頂いた。まず初めに感じたことは、先駆的、そして中核的に活動されている姿が我々作業療法士にとっては誇らしげに感じ、目からウロコが出る話ばかりであった。特に、介護予防事業における作業療法士の役割として、大田市における予防給付実態調査集計をさらに分析され、住民が取り組みたくなるような『仕掛けづくり』の提案を行う取り組みなど、作業療法士の業(マネジメント力)を学ばせて頂いたと感じている。さらに「フットワークよく」「職域を超えて」など、具体的に実践の場へと展開していく際のポイントも学ばせて頂いた。
椎野先生は、福島県湯川村における一次介護予防事業(H23~)、二次介護予防事業としてのサロン立ち上げ(H27~)、また会津若松市モデル事業(H28~)に携わられており、事業企画・運営における成功体験や失敗体験を交え、事業介入のポイントをご教授頂いた。特に心に響いたことは、目の前にある自分の住んでいる・働いている地域の特性(体制や社会資源など)を知ること、そしてKey Parsonを知ることが大切だと学ばせて頂いた。また事業展開していく上で、小林先生同様に『絶えず次への展開をねらう』といったマネジメント力の重要性が成功の鍵の一つだと学ばせて頂いた。また我々作業療法士はMTDLPという強力なツールを今後発揮していくこと、これまで以上に「活動と参加」に関与し、生活行為に着目した介入を実践していくことが求められる。最後に、著書『ロバート・B・チャルディ-ニの影響力の武器』の紹介もあり、目を通してみようと思う。
またグループワークでは、『病院から地域へ展開する作業療法の戦略』にちなみ、『現状と課題』、『短期目標』、『行動計画』について話し合った。様々な視点を新たに発見することができたこと、個々の作業療法が持っている業(わざ)を共有化、また具現化できたことが一番の収穫であった。
最後になりますが、このような実のある学術研修会を開催して頂いた学術部の皆様、本当にありがとうございました。

独立行政法人 地域医療機能推進機構(JCHO)
伊万里松浦病院 統括診療部 リハビリテーション科 作業療法士
市丸 大輔

第57回佐賀県作業療法士会学術研修会『受講者からの声(アンケートより)』

就労に対する作業療法士としての関わり ~就労前支援から就労中のフォローまで~

  • 就労に対しまだ経験不足で何から関わると良いのかなど知識不足でしたが、講義の中でわかりやすく話をしていただけてよかった。
  • 就労支援に関する視点が得られて、大変参考になりました。
  • 発達障害の現状についても知ることができた。
  • 総支法の最近の話題
  • ASD診断、併存疾患への視点
  • 就労に関わったことがなかったので、知識の幅が広がりました。
  • 本人のニーズをはっきりさせることはどの領域でも大事だと感じました。
  • 事例を通してのグループワークで多くの意見が聞くことが出来たので参考となった。
  • 法改定後の就労支援の流れに関しては今後の仕事の参考になりました。
  • 医療機関で訓練されずにいる、学校にいる子の方がまだまだ問題があるということを知りました。
  • 就労支援をするにあたって、本人との関わり方や雇用する側の現状が知れてよかった。
  • 成人になってから障害がわかる人が多く、対応することの難しさが改めてわかりました。
  • 就労支援について本人さんだけでなく、多くの人が機関との関わりが大切だと知りました。
  • 幅広い活動の中に参考になることがたくさんあると思いました。
  • 就労について、本人だけでなく周りを巻き込んだ支援をしていくことが大事だと思い、今つながっている人たちとの連携をもっと深めていきたいと思いました。

第56佐賀県作業療法士会学術研修会

「臨床における集団作業療法」に参加して

今回、特定医療法人社団同樹会結城病院の川口淳一先生に貴重な講演を頂きました。
当院に限らないことなのかもしれませんが、現在行っているリハは個別訓練中心でセラピストと患者様が1対1の関係ばかりになってしまっていることがほとんどです。しかし、集団作業療法では集団力動を考慮しながら個々を見ていくことで1対1では引き出すことができない対象者の潜在能力や、社会生活の中での適応能力を見ることが出来るということに気付かされました。フォーマルな集団を利用していくことは現状の業務の中では難しいことかもしれません。ですが、インフォーマルな形でスタッフや他の患者様など周囲にいる人々を活かして、対象者の能力を引き出していくことができれば個別訓練以上の効果を導き出すことが出来るのではないかと考えました。
また、講演の中で実際に集団リハや介護予防教室をされている場面を映像で見せて頂きました。
特にセラピストと参加者が向かい合う「教室型」ではなく、参加者の共感性を高める円形心理を得やすい「輪」の活用。指導的に接したり場をコントロールしようとしたりするのではなく、場の雰囲気や参加者の発言や行動を活かし、流れに任せる進行。セラピストが教える側・参加者が教えられる側という従来の立場が逆転するようなプログラムの構成はとても勉強になりました。
当院では地域の高齢者教室に年に何度か参加させて頂き、介護予防の講義や簡単な作業活動を行っているのですが、今回学んだことを活かし、参加された方々が受け身ではなく、主体的に参加できるものにしていく必要があるということを感じました。
佐賀県でも集団作業療法の勉強会を立ち上げるということでしたので今後も是非参加させて頂き、自己研鑚に努めていきたいと考えます。

医療法人二期会 小島病院
徳一優

第56佐賀県作業療法士会学術研修会 『受講者からの声(アンケートより)』

  • 集団を道具として利用する考え方を持つようにしたい。
  • 患者さんも自分たちと同じ生活をしていることを頭にいれておく。
  • ワークショップの手法が非常におもしろかったです。
  • 最後のグループワークなどは、他の参加者の方のアイデアなども聞けて大変参考になりました。
  • 午後のグループワークで自分の気になったテーマについて話し合いができ、いろんな先生方から意見をお聞きできてよかった。
  • 集団の有効性について学ぶことができました。ありがとうございました。
  • 集団はセラピストが全部コントロールして行うのではなくて、アクシデントがあっても患者さんのアクションにのって行っていくほうが自然に進んだり、楽しむことができるのだと知りました。
  • 実際に先輩方がやられている集団の使い方がとても参考になりました。また、集団・場とセラピスト、対象者、作業の関係の見方を教えていただき参考になりました。
  • 集団と個に対してどう使っていくのか、個をまず評価して、集団の力がどう必要かをみていくことが大事と考えた。
  • 精神領域では制度上常に集団を用いたアプローチを行う事が多いですが、その中で普段、感じていることや不安に感じることなどを言語化して頂き大変参考になりました。
  • 普段感覚的に考えているところを言葉にして話し、様々な具体例を交えて教えて下さったので分かりやすかった。スッキリした感じがします。
  • 前日にデモンストレーションがあり、その内容について解説して頂いたこと。自分でもビデオで動画を撮り、振り返ってみようと思いました。
  • 集団と聞いて考えていたものとは考え方が変わりました。
  • 集団リハをする際、私は「盛り上げなくては…」と思ってしまっていたのでレイを横に回しているだけという場面のビデオを見た時とても印象に残りました。
  • 集団リハに対して精神科で行うこと、と言う印象が変わった。また、集団で行っても、個人を考えていくことが大事だと思った。
  • 集団の中でも1 人1人をしっかり見て、その人に合ったアプローチを行うことが大切なのだと改めて感じた。
  • 動画を見て解説を行っていただけたのでとても見るという視点が分かりやすく学ぶことが出来ました。
  • 分野は様々でも考えていることなどは共有できることをあらためて感じました。あえて「集団」を使うという考え方をすることで、集団を意識する場面が広がったと思いました。
  • 集団を作って行うというのではなく、個別リハから少しずつ集団要素を含めていこうと思いました。
  • 今まで集団というと多人数をイメージすることが多かったのですが、2者関係でも集団として活用できるということが分かりました。既成概念にとらわれず、今日学んだことを活かし、視点を変えて考えてみたいと思います。ありがとうございました。
  • 集団のイメージを変えて頂き、自分が関わる人に応用できることがたくさんあると感じた。
  • 初めて体験した形式のグループワークでしたが、様々な意見を聞くことができ、勉強になりました。
  • 集団=レクという考えではなく、場を共有すること、その効果を利用することということ。
  • 集団の場を利用してのリハの効果を調べたくなった。
  • 集団の持つ構造を詳細に理解できた。

第55佐賀県作業療法士会学術研修会

『認知症を持つ方への支援~地域で支えるための連携とかかわり~』

第55 回佐賀県作業療法士会学術研修会にて、荒尾こころの郷病院の松浦 篤子先生、西九州大学の藤原 和彦先生、小松 洋平先生に『認知症』をテーマにした貴重な講演をしていただきました。
認知症高齢者の割合が年々増加している状況で、現在、地域包括ケアシステム、認知症初期支援などが進み、地域で暮らす認知症高齢者の方への支援が求められています。作業療法士として認知症の方へ様々な視点からの支援を行なっていくことが必要ということを改めて実感しました。
また、認知症初期集中支援について、事例を交え一連の流れを詳しく教えていただきさらに理解を深めることが出来ました。中でも、地域での支援を実現するにあたり、医療職以外の連携が必要不可欠であり、その中で作業療法士としての専門性を活かす場が必ずあるということを聴き、作業療法士ができる支援がどんなことかをしっかり考える必要があると感じました。また、在宅介護する家族の支援についても、「何を思い、何に悩んでいるか」まずは耳を傾け、家族の思いを知ることの重要性について気づかされました。いずれの職種にも相手の立場にたって想像すること、共感することが地域支援の第一歩になるのではないかと思います。地域の人々との多職種との連携、そこを作業療法士がつなぐ大きな架け橋になっていることを感じ、自分自身の中でも「作業療法士」という職種の幅の広さを実感しました。
自分自身、職場で関わる患者様には認知症をもつ方も多く、その方が在宅復帰し、地域でどんな過ごし方をしているのか、どんな方とつながっているのかという地域という広い枠を捉え、考えることが難しいなと思いました。
今回の認知症を持つ方への支援について再考し、自分の知らなかった新しい知見や地域で取り組まれていることを知ることが出来ました。これらのことを作業療法士として臨床や地域での支援につなげていきたいと思います。

医療法人 醇和会 有島病院
作業療法士 小山雄治

第54回佐賀県作業療法士会学術研修会

「臨床現場における集団作業療法」に参加して

現在の日本では社会的に高齢化、核家族化が急速に進んでおり、高齢者の一人暮らしが問題になっています。高齢者にとって人と触れ合う機会が少ない事は、認知症になる確率も高くなり、病院に入院する事でさらに社会から隔離され、人との触れ合いがますます少なくなります。それにより様々な問題が生じる事が多々あります。しかし実際の臨床現場(主に身体障害・老年期の分野)では、様々な理由により個別リハでの対応が中心になっているのが現状と思われます。そんな中、特定医療法人 社団同樹会 結城病院の川口淳一 先生に貴重な講演をして頂き大変勉強になりました。
今回の講演で、人には「群れる」という本能が元々備わっており、人は人との触れ合いを通して、色々な安心感を得たり、何かしらの役割を探したり、自分自身を自己評価・修正しながら、自分を認める作業を経験している生き物である事を学びました。また作業療法士(以下OTR)は、人と「人」を、さらに人と「もの」および「場所」を『つなぐ』ことが役割である事も学び、OTR の存在意義を再確認する事ができました。特に「人の生活は日常生活活動だけでは成り立たない」という言葉は心に響きました。
実際に集団リハを実施されている映像を見ながら、対象者を観察するポイントや関わり方のポイントなど多くの事を説明されたので、書籍や文献では分からない事を学ぶことができ、大変有意義な時間となりました。
OTR は、個別リハでは支援できない事を集団リハでは支援できる事を知っています。
しかし「集団の場」を利用していないのも事実だと思われます。昨今、OTR の専門性が問われていますが、集団リハも専門性を確立する1 つの手段だと思います。
最後になりますが、OTR の専門性を高めるために、今後も色々な勉強会に参加し知見を深め、臨床に活かしていきたいと思いました。

医療法人幸善会 前田病院 作業療法士
大田直樹

第53回佐賀県作業療法士会学術研修会

「医療、介護連携を作業療法から再考する~改定が語る通所リハへの課題から~」に参加して

今年度介護報酬の改定が行われ、地域包括ケアシステムの構築に向け、介護保険下の事業所・施設は大きな岐路に立たされている状態となっています。ここで『作業療法士に何が出来るのか、また作業療法士にしか出来ないことは何なのか』を考える機会として、今
回長崎リハビリテーション病院の淡野 義長先生、㈱くますまの内田 正剛先生にお話して頂きました。
今までの通所リハビリテーションのリハは漫然とマッサージのようなリハを行い、利用者様を何に対しても依存させていた現状がありました。しかし生活行為向上という視点を取り入れリハを行うと今まで通りのリハでは厳しい状態になります。講義を聞く中でしっかりしたアセスメントを行った上で、利用者様の意識改革から始めないといけないと感じ、更に利用者様の意識改革も重要ですが、利用者様を取り巻く環境にいるコメディカルの意識改革、教育が最も重要な課題になると思いました。また個別リハ加算の包括化によりリハの自由度は増しました。セラピストがいかに利用者をアセスメント・マネジメントした上でその人らしいリハを行い、リハビリテーションではなくハビリテーションマインドを育みながら、地域へつなぐ支援が出来るのが重要と感じました。更に作業療法士・リハ職種は試されている状況になったと強く感じました。
作業療法士として利用者様に今の状況を受け入れてもらいながら、今の自分を活かし、自分のしたいを育み、することを現実させていくということが一番大切なことであり、重要なこと改めて確認する講義となりました。
グループワークではそれぞれ携わる分野の違うOT と話すことが出来、お互いの強み・悩み(外的因子・内的因子)などを共有・整理し、OT としてのやるばい宣言!! を立てました。
(例:○○を目的に△△することを宣言し、いつまでに成果報告できるようにします)作業を行うなかで、私たちは患者様・利用者様の目標などは仕事で常に計画・実行していますが、いざ自分の事となると整理する事に時間を要し、意外に自分のことなのに分かっているよ
うで、把握していないのだと感じました。皆さんも是非行ってみてはいかがでしょうか?
最後にその人のあるべき姿(利用者のあるべき姿)になるように支援をし、地域までしっかりとサポート出来るように、今後活動活躍していきたいと思いました。

服巻医院 作業療法士
佐々木絵里

第52回佐賀県作業療法士会学術研究会

『地域包括ケアシステム構築における作業療法士の役割~大分県作業療法士協会の取り組みを通して~』

『地域ケア会議助言者としての現状と課題~助言者の立場として~』に参加して
私は現在、訪問リハビリという分野において介護保険分野に携わる業務をしております。そのため今回の学術研究会のテーマである「地域ケア会議」に大変興味がありました。今回、早くから地域ケア会議の構築に尽力されてきた大分県作業療法士協会 常務理事 佐藤 暁先生、総務部長 佐藤 友美先生のお話を聞かせていただき、その実際経験したことからのお話は大変ためになるものばかりでした。
私が今回の話を聞く中で感じたことは、地域ケア会議の構築にはその地域の状況に応じたシステムの構築と、そのための人材の育成が必要であるということでした。まず介護保険制度をしっかりと理解した上で、その地域にどんな問題があるのか、その問題を解決するためにはどのようなプランが必要なのかをリハビリ職の立場でリハビリの枠を超えた他職種連携の考え方で取り組むことが必要だと感じました。そのための手段の1つが共通認識を持つことであり、そのための場として地域ケア会議があるのだと思います。また実際にケア会議の場に助言者として呼ばれた際に、医師の出席がない場で医学的な知識が求められていることや「指導」ではなくあくまで「助言」にとどめておくことなど具体的な注意点などはとても参考になりました。
そして人材育成の面でも道場と呼ばれる研修会の実施や、各地域に派遣できる作業療法士の確保など様々な努力をされていることをお話いただきました。
現在佐賀県内でも地域ケア会議が実施されており、実際に私が業務にあたっている鳥栖・基山地区でも本年度より実施されています。今後自分が助言者の立場としてケア会議に出席出来るような知識と経験を身につけ、ケア会議に出席出来るような機会があれば、積極的に参加できるようになって行きたいと思います。

医療法人 清明会 やよいがおか鹿毛病院  作業療法士
八坂 秀信

第51回佐賀県作業療法士会学術研修会

『生活行為に焦点をあてた支援の考え方~生活行為向上マネジメント~』に参加して

今回は福島の竹田綜合病院の長谷川 敬一先生、医療福祉専門学校 緑生館の熊谷 隆史先生にお話ししていただきました。現在日本の65歳以上の人口は約3,000万人を超えており、国民の約4人に1人という超高齢化社会を迎えています。そして団塊の世代が75歳以上となる2025年以降は医療や介護の需要がさらに増加することが見込まれており、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進されています。地域包括ケアに貢献できる作業療法の形を示すため、また作業療法士という仕事について説明を行う際にも「生活行為向上マネジメント」(以下MTDLP)は非常に有用なツールだと感じました。
今回は急性期・回復期でMTDLPを活用するに関する基本的な内容から、実際の現場での具体例を交えて講義していただきました。私自身が急性期病院での仕事に従事していますが、入院期間も短い急性期病院でどのように作業療法士らしく関わることができるか悩んでいました。しかし急性期病院であっても、自宅退院率は約50%もあると話されたとき、機能回復とともに自宅での生活についても深く考えなくてはいけないと感じました。今までを振り返ると、身体面や認知面、高次脳機能障害を中心に評価を行い、現在のADLはどうなのかを考えながら関わることが多く、自宅で何をしたいのかを十分に評価できていなかったのではないかと思います。対象者がどのような生活を送りたいのかを知るためにも「生活行為聞き取りシート」や「興味関心チェックシート」を利用し、知り得た情報の共有をすることが今後必要であると教えていただきました。今後は身体機能面や認知機能以外に本人がどのようなことを望んでいるのかを伝えていく、多職種との橋渡しとしての役割も作業療法士が担っているのだと思います。
最後にMTDLPもフレームワークであり、ツールであるために実際に対象者の全てに適応は困難だとは思います。しかし対象者の意欲などを引き出すためにも理解しておくが必要であると思います。そのためにも、MTDLPに対する知識を深め、対象者の生活に介入しうるのは、私たち作業療法士であるという自覚が必要だと改めて感じました。

佐賀県医療センター 好生館
副島一洋

佐賀県作業療法士会主催 シーティングの実践・評価から処方まで

~シーティングで変わる車いす使用者の生活~に参加して

私は今年4月から介護老人保健施設での仕事に従事していますが、御家族より「車いすに座ったままで、もっと手が使えるようになって欲しい」と要望されることも多く、車いす坐位について考える機会が増えました。しかし、これまでに学んだシーティング(車いす坐位が安定するように、簡単に入手できる材料を用いてシートを作製するという内容)では充分に対応することができず、行き詰まっていました。
このような経緯もあり、今回シーティング・スペシャリストとしてご活躍されている山崎泰広先生の研修会に参加させて頂くことになりました。研修会はシーティングの基本的な考え方やシーティングの手順→シーティングで改善したい問題と達成したい目的の事前チェックシートの利用→その後実技へ移り、現在使用している車椅子坐位での姿勢評価→プラットホーム上での仰臥位での可動域チェック・必要な身体の採寸・姿勢評価→端坐位での姿勢評価→シーティングの実践→車いす坐位の再評価の内容でした。車いす坐位について、今回のように深く一連の流れを勉強する経験がなかったため、私自身のシーティングの視点や考え方が大きく変わったように思います。研修会終了後、自分自身の勉強不足をひしひしと痛感することになりましたが、更に学習していきたいというmotivationに繋がりました。そして今後もこのような研修会が県内で開催され、勉強する機会が増えることを期待しています。
さいごに講師の山崎先生をはじめ、研修会を企画・実行してくださった県士会の方に感謝申し上げます。

      

介護老人保健施設 シルバーケア佐賀
中溝知子

第50回佐賀県作業療法士会

『精神科領域の地域支援~行政と医療現場の現場と課題~』に参加して

これまでの数年間、私は入院中の方を対象とした精神科作業療法に携わり、現在は福祉サービス事業所の立ち上げに動いております。いわば私自身が地域移行の状態で、様々な福祉サービスや法制度・地域での生活のあり方・働き方について理解を深めていっている最中です。‘もっと早くから福祉サービスの仕組みや法制度・地域資源を理解していたら、入院中の方へより柔軟なそして幅広い支援ができていたのではないか’ということを思っていた時に本研修会の開催を知り、飛びつくように参加しました。
日本では精神障害者が地域社会に参加しにくい歴史があるように感じます。日本の精神病床の平均在院日数は他の先進国と比べて3倍以上も多いという行政の方の話もそれを裏付けているようでした。精神科に長期入院している方の中には、家族と疎遠になったり住む家がなくなり退院は無理とあきらめている方、入院が長期になるほど社会と関わる機会が減り社会性が低下し入院が長引く方など、夢や希望・自信を失った状態の方々が数多くいます。
今回の研修では法制度の具体的内容や地域をフィールドとして働く作業療法士の取り組みやケースを知ることができ、対象者の地域生活を考えていくための視野を広げることができました。‘適切な時期に、適切な支援が受けられなかったり、適した受け皿を提供されず、退院のチャンスを逃した方’が自分の人生に夢や希望を持ち、いち地域の生活者として主体的に生きることを支援できるのは作業療法士だ、と私は思っています。そのためには入院中の対象者に関わる作業療法士自身がまず地域への関心を強く持って、制度を活用したり対象者と地域をつなぐ柔軟な動きと行動化が必要だと再認識しました。その事が多くの作業療法士にも伝わるといいなと思います。今回のような研修会を県内各地で開催されることを期待します。
今後さらに制度的にも障害者の地域移行が重要視されていますし、人々の多様な生き方が尊重される時代になってきています。さらに障害者だけでなく社会の人々が互いのつながりの大切さや豊かな暮らしのあり方について再認識し始めています。新たな地域社会が形成されてゆくその時に、いかに精神障害者もあたりまえに生活している地域となるのか。やる気がみなぎってくる研修会でもありました。

医療法人山のサナーレ・クリニック
大村侑子

LinkIcon第50回学術研修会感想文

「発達に遅れをもつ子どもへの支援~教育現場と医療現場の連携~」

「発達に遅れをもつ子どもへの支援~教育現場と医療現場の連携~」

  • 今回は北九州市の教育現場と医療現場での各々の取り組みや連携の仕方について、北九州市立総合療育センター 作業療法士 古野 優子 先生、北九州市立小倉南特別支援学校 主幹教諭 樋口 陽子 先生にお話していただきました。北九州市では、作業療法士と学校の先生が互いにリハビリや学校での様子を見学しながら情報交換をしたり、支援学校へ作業療法士が出向き、子どもの行動観察をした上で関わり方などについてのアドバイスをしたりと作業療法士と学校の先生が関わる機会が多く設けられており、現場間での連携は子どもの支援をする上では欠かせないものであるということを改めて感じました。
  • 私も現在多くの子ども達と関わっていますが、作業療法士が関わることができるのは2週間に1回、40分という限られた時間しかありません。しかし、子ども達は1日の大半を園や学校で過ごしており、保護者から挙げられるニードも園・学校での活動や行動面などについてのことがほとんどです。
  • 「その子どもがどのような環境の中で過ごしているのだろう?」といった疑問や、「こういう苦手さがあるから課題に取り組めないんです。でも、こんな関わりをすると実はできるんです。」ということを先生に伝えたくても、保護者を通して情報交換をしたり、先生との連絡ノートを利用するという方法がほとんどといった状況です。年に1回ほど支援会議やリハビリの見学に来ていただき、直接先生方とお話する機会もありますが、1回では伝えきれないまま不完全燃焼で終わってしまうことも多々あり、そのたびに教育現場との連携の難しさを感じます。
  • 今回の研修会では、学校の先生も参加されていましたが、その中で「作業療法士という職業がどのようなことをするのかが初めて分かりました」という意見をいただきました。講演の中でも作業療法士の専門性は世の中には知られておらず、その専門性の啓発を行っていくことも大切であるというお話がありました。これまで自分は、学校の先生は作業療法士という職業について理解していると当然のように考えていましたが、自分がどのような職業で、子どもに対してどのような支援を行っているのかということをまずはしっかりと伝えていくことが必要なのだと気づくことができました。
  • 現場が異なると時間的なものなど様々な制限があり、一人一人密に連携を図っていくことは簡単なことではないと思います。しかし、今回の研修会を通して、作業療法士と教諭がそれぞれの専門性をいかし情報を共有していくことで、今以上によりよい支援をしていくことができるのではないかと感じました。その支援によって、子ども達が「こんなこともできるようになった!」という自信をつけ、「もっといろんなことに挑戦してみたい」という良いループを築いていくことができたらいいなと思います。
  • 今回は貴重な講演を聴かせて頂き、本当にありがとうございました。

佐賀整肢学園こども発達医療センター
山室 有希

第48回佐賀県作業療法士会学術研修会

『医療から在宅へのスムーズな連携~在宅への関心を持ってもらい実用的なADL へ~』に参加して

  • 本学術研修会において、石川県立高松病院の村井千賀先生をお招きしての生活行為向上マネジメントに関する講義、グループワークに参加しました。昨年度に引き続き先生には佐賀の地で、冗談交じりでリズミカルな講義を展開して頂きました。利用者の生活に対する直接的な支援が求められる背景や、生活行為向上マネジメントの特徴・課題、そしてその効果検証事業の紹介などにより、作業療法の基本セットツール「30 ㎝のものさし」としての『生活行為向上マネジメント』に対する知識を深めることが出来ました。作業療法士一人一人が生活行為向上マネジメントツールを活用して、「人は作業をすることで元気になれる」という事を、一人でも多くの国民の方に実感して頂けるように努めていくべきだと感じました。
  • グループワークの中では自分とは違う考えを持っている受講者の考えをまとめていく中で、人の意見を聞くことの大切さも改めて学ばせて頂きました。臨床でも違う考えを持つ他職種と関わることも多いので、他者の意見を聞くこと、自分の意見を伝えることについても考える機会となりました。また、生活行為向上を図る中で、対象者の方の要望やニードに対し、細かい設定をしていくことの大切さを改めて感じました。臨床場面で長期/短期目標を設定していく中でも必要なことで、対象者への支援のポイントとなるため、今、自分たちがしていることを見直すことも必要だと感じました。作業療法士として対象者の生活行為をとらえ、マネジメントしていくために必要なことを学び、対象者の心・未来を支える作業療法が展開できるようになる必要があると感じました。

医療法人 醇和会 有島病院 井本 文也
赤坂 尚美
(学術部員)